2020年12月 7日 (月)

StereoPhoto Maker on Twister OS

Raspberry Pi用のOSにTwister OSというものがあるということを、最近知りました。

テーマを切り替えることで、MS WindowsのそっくりさんにもMacOSのそっくりさんにも、見かけ上はなるというのが特徴の一つ。テーマをMacOSにすると、昔のMacの起動音、"ジャーン"という音がするという凝りようです。

もう一つのセールスポイントが、Box86というものを使ってArm Linux上でx86 Linux用のバイナリを実行可能にするというもの。そうすると、Wine x86を介してMS Windows用のプログラムをRaspberry Piで実行できることになります。

ということでStereoPhoto Maker(32bit版)が動くか試したところ、内蔵アルゴリズムを使用した位置調整も含めて動作することが確認できました。最初に実行する時、大量のエラーメッセージとライブラリ等を追加インストールするためのダイアログが出ますが、指示に従っていけばStereoPhoto Makerが立ち上がります。

Macos

動くには動きましたが、メモリ-4GbyteのRaspberry Pi 4でもかなり遅いです。何か操作するたびにかなり待たされますので、残念ながら現状では実用的とは言えません。5400x3600x2の画像二組を一括変換したところ、Core i7-8565U (1.80GHz)のWindowsノートだと45秒程度だったのが、Raspberry Pi4では153秒かかりました。

Windows10

それとロケールを日本語にして日本語版のStereoPhoto Makerを実行すると、メニュー等が一部しか日本語化されず実用に耐えません(フォントの設定で何とかるかもしれませんが)。英語版はメニューすべてが豆腐文字になります。従ってロケールを英語にして英語環境下で英語版を実行することになりますが、その場合でもOSとしては日本語の表示、入力が可能です。

2019年2月25日 (月)

飯縄山スノーハイク

毎年恒例になりつつある積雪期の飯縄山登山です。飯縄山も今年は雪が少なく、遠目に見るとかなり黒々としています。

昨日、下界は10度を超える陽気で、腕まくりをしても汗をかいてしまいました。往路はそこそこ締まっていた雪面も、下山時にはグズグズになっていて、急斜面ではいささか苦労しました。登山中は終始絶好の好天で、飯縄山山頂では日本海の水平線から富士山まで絶景を楽しむことができました。
左から飯縄神社奥宮一の鳥居、ダケカンバの樹林帯、奥宮の鳥居、南方から飯縄山へ、飯縄山山頂(2枚)。この日の撮影分は、こちらにまとめてあります。

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2019年1月28日 (月)

松本城氷彫フェスティバル2019

毎年恒例の松本城氷彫フェスティバルに行ってきました。作る人は大変だったと思いますが、この日はかなり冷え込んだので作品の状態を保つには良いコンディションでした。青空を背景に透き通った作品がとても綺麗でした。

左から、ライジン、龍と鳳凰、Deep Blue、ペガサスの親子、龍虎の叫び、龍神。この日の撮影分は、こちらにまとめてあります。

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2009年8月21日 (金)

MacでもStereoPhoto Maker:CrossOver Mac 8編

今年の春、Mac OS Xの各種Wineでステレオフォトメーカーが動くかどうかの確認をしましたが、これはその続編です(前回のレポートはこちら)。

BootCampや仮想化ソフトの導入は面倒、MS Windowsのライセンスは購入したくない、だけどMacでもステレオフォトメーカーを使いたいという、極めて限られた人向けの情報です。

MikuInstallerはプログラムの更新なし、Darwineは最新バージョン(1.1.20、1.1.21)ではサンプルも動かず、ということで、製品版のCrossOver Mac 8 Standardのみでの動作確認です。

1.必要なファイルの準備

CrossOver Mac 8 Standard 体験版
(パッケージ版6,490円、ダウンロード版5,880円。アマゾン辺りでもう少し安く購入できます。)
ステレオフォトメーカーVer2.33 (フルセット版)
ステレオフォトメーカーの最新版(Ver.4.10f、実行ファイルのみ)
Autopanoで左右画像自動調整を行う場合のみ(リンク先はVer.1.02。1.03は動作しない)

2.インストール

・CrossOver Mac 8 Standard 体験版をダウンロードし、解凍後、CrossOver8Std-demo.dmgをダブルクリックする。
・インストーラーの指示に従って、CrossOverのアイコンをアプリケーションフォルダのアイコンにドラッグする。
Crossover_001_4
・アプリケーションフォルダのCrossOverを起動する。初回は、「CrossOver利用ログ」を提供するかどうか問われるので、適当に答える。
・「Windowsソフトをインストールして開始」を選択する。
Crossover_002
・「未サポートアプリケーションボタン」、「続ける」を順にクリック。
Crossover_003
・インストーラファイルの選択が選ばれていることを確認し、インストールをクリック。
Crossover_004
・stphmkr233.exeを選択すると、ステレオフォトメーカーのインストールがはじまる(以下の説明は、すべてデフォルトを選択した場合)。
・ステレオフォトメーカーが立ち上がるが、最新版に置き換えるため終了する。
・ステレオフォトメーカーのインストール先は次の通り(Finderからたどる場合、フォルダ名は一部カナになる)。

エイリアス
/Users/user_name/Applications/CrossOver/ステレオフォトメーカー
実体
/Users/user_name/Library/Application\ Support/CrossOver/Bottles/winxp/drive_c/Program\ Files/STphmkr

・実体が保存されているフォルダのプログラムを、最新版のファイル(4.10f)に置き換える。
・Autopanoで左右画像自動調整を行う場合は、autopano_v102もSTphmkrフォルダ等にコピーしておく。

3.動作確認

一括ファイル変換、JPG <-> MPO間の変換も問題ないようです。ただし、W1、V1共にまだ手元にはないので、実機でのMPOファイルの表示は確認していません。
Crossover_005

8Mピクセル×2枚(要270度回転)のステレオペア5組をMPOに一括変換。
左右自動調整は内蔵アルゴリズム、「調整後、自動トリミング」をチェック。
トータル処理時間: 117122 mS

上記で作成した5つのMPOファイルを、横並びjpg画像に変換。
左右自動調整、調整後の自動トリミングはなし。
トータル処理時間: 47410 mS

スペックは、
 Mac OS X 10.5.8
 2GHz Intel Core Duo
 1GB 667MHz DDR2 SDRAM
という数年前のMacBookです。

2009年3月 2日 (月)

StereoPhoto Maker on Wine

ネットブックと呼称される小型のノートPCを購入しました。NECのLaVie Lightというものです。メインマシンとして使えるスペックでない割りにディスクは十分にあるので、久しぶりにLinuxを入れてみました。最近よく目にするubuntuというディストリビューションです。

今時のディストリビューションの完成度というか簡単さには、ほんと感心します。インストールが終わった段階でXは動いているし、音はなるし、ネットワークには繋がっているし、Slackware + JEの頃とは隔世の感があります(まあ、10年以上の隔たりがあるのですが)。

Microsoft Windows用アプリケーションを動作させる環境であるWineの完成度も、かなりのものになっていました。StereoPhoto Makerがちゃんと動くし、驚いたことに左右画像自動調整を行うAutopanoまで動作しました(Autopano-Siftの方はだめでした)。

ちなみに、8Mega pixel x 2 のステレオペア5組を左右画像自動調整した結果は、

Windows XP : 46.1秒/ペア
Wine on ubuntu : 70.0秒/ペア

でした。

まあLinuxでStereoPhoto Makerを動かしたい人はそうはいないと思いますが、Mac OS上で動けば嬉しい人はいるだろうなあと思い、Mac用のWineをいくつか試してみたところ、今日の所は、

Darwine1.17:動作せず
CrossOver Mac 7 Pro 体験版:動作可能
MikuInstaller:動作可能

という結果でした。

ただし、CrossOverもMikuInstallerもStereoPhoto Maker自体は動きますが、残念ならAutopanoもAutopano-Siftも動きませんでした。でも、ものすごく惜しい所までは来ている感じです。

左はubuntu、右はMac OS上でSPMを動かしている様子。

Ubuntu_2 Macos_2