BS11で立体映像の放映開始
12月1日、BS11(イレブン)、BS12(トゥエルビ)という2つのBSチャンネルが開局しました。で、BS11なんですが、驚いたことに立体映像のテレビ放送に力を入れており、12月2日から「3D立体革命」という15分の啓蒙番組を、日に数回、放映し始めました。今日、録画した番組を見たところ、同じプログラムを使いまわすのかと思ったら、別映像を使っているのには感心しました。
偏光方式や赤青メガネのアナグリフ方式による立体映像は、見たことのある人も多いと思いますが、それをテレビでやってしまおうという試みは極めて珍しいというか、本邦初でしょうか?
BS11で利用しているのは、有沢製作所が開発したXpol方式というものなのですが、この方式で立体映像を鑑賞するためには、専用のディスプレイとメガネが必要になります。テレビで立体映像の放映を始めたこと自体驚きですが、更に驚いたことに専用のディスプレイが市販されていません!!!
来年には販売を予定しているメーカーがあるらしいですし、とりあえずBS11の主要株主の1社であるビックカメラの店頭で、デモ用のディスプレイを見ることができるそうです。
通常のテレビでは、”引用”したキャプチャー画像の様に、平行法用の横並び画像が表示されます。それぞれ横幅が半分に圧縮されてしまうので、どんな人でもとてもスマートに見えてしまいます。私はかなり大きな画像でも平行法で裸眼立体視できるので、32型の液晶テレビで1.5m位離れれば立体視できましたが、せめて交差法で並べてもらえれば見える人がぐっと増えると思います。
「こいつは普及するのか?」という点に関しては、「難しいだろうなあ」というのが正直なところです。3Dならではというプログラムをコンスタントに提供し、人を引きつける必要がありますが、「3Dならではというプログラム」自体、どんなものかよくわかりません。それと専用ディスプレイのコスト。どれ位までなら、普通の人は上乗せしてくれるのでしょうかねえ?
左:江夏投手もとってもスマート(BS11,「3D立体革命」,2007年12月3日,15:30~45放映分)
右:旭山動物園のペンギン(BS11,「3D立体革命」,2007年12月3日,11:30~45放映分)
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