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2012年7月19日 (木)

立山・奥大日岳・雷鳥の親子

海の日の連休、と言っても二日間だけでしたが、立山に行ってきました。初日、室堂には8時前には着いたのですが、風雨と霧で視界は数十メートルしかなく、バスターミナル周辺の遊歩道を歩くことさえ躊躇したくなるような天候でした。結局、室堂のバスターミナルを出たのが11時過ぎ、強風の中、テントを張って昼食を済ませたら1時を過ぎてしまいました。どこか山頂を目指せる時間ではなかったので、六本歯の軽アイゼンの試し履きがてら剣岳の山容を眺めようと新室堂乗越まで雪渓を登ったのですが、稜線の向こうも厚い雲の中でまったく見えませんでした。

二日目、4時前に起きるとやや雲はあるものの立山の頂上稜線は綺麗に望め、今日は絶好の登山日和になるだろうと準備を急ぎました。ところが出発する頃には立山は雲に覆われ始め、2時間近くかけて別山乗越で主稜線に上がると、立っているのがやっとというものすごい風になっていました。山小屋でコーヒーを飲みながら天候の回復を待っていたのですが、収まる気配がなかったので今回は立山への縦走はあきらめて撤退することに。「今年は高山植物が綺麗です」という小屋の人の勧めに従って、帰りは大日岳へと至る尾根沿いの道から下山します。1時間ほどで前日に登った新室堂乗越に着きましたが、大日岳方面は時おり雲がかかるものの風は強くなさそうだったので、大日三山の一番手前の山、奥大日岳をあらためて目指すことにしました。

結果は、この転進が大正解。途中、母親と6羽の雛の雷鳥の家族に遭遇することができたし、奥大日岳山頂からは富山湾越しに能登半島まで望める絶景を楽しむことができました。この日、立山方面は終日、雲の中で、剣岳の山頂部も一度も望めませんでしたが、全体としては満足できる山行となりました。

左から、早朝の立山、奥大日岳山頂、雷鳥の親子です。この山行の写真は、こちらにまとめてあります。

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