守屋山、諏訪大社の神体山?
諏訪から高遠へ国道152号を進み杖突峠を下ってしばらく行くと、右手に「諏訪大社上社本宮の神体山」と言われる守屋山(もりやさん)があります。神体山と言われているのに諏訪大社上社から望むことはできず、その上、山頂に祀られているのは物部守屋神社の奥宮ときています。
諏訪大社上社の神官の長(神長官)は明治時代以前は守矢氏による世襲で、守矢氏は諏訪神社成立以前にはミシャグジ神を祀って諏訪地方を治めていたとされています。守屋山の山麓には山頂の奥宮に対する里宮があり、明治45年に建てられた石灯籠には社宮司の文字が刻まれ、守屋神社には物部守屋と共にミシャグジ神が合祀されていることを伝えています。
実の所、諏訪大社上社では御神体を「宮山・御山」としているだけで、「守屋山」と名指ししている資料はないそうですが、守屋神社と守屋山、守矢氏と諏訪大社がどういう関係にあるのか、色々な文献、資料を見てもどうも釈然としません。諏訪は謎だらけです。
この日の守屋山の登山道には、驚くほどたくさんのスミレが咲いていました。目にした範囲だけでも、数千株はありそうでしたが相変わらず違いがわかりません。
左から山頂の守屋神社奥宮、里の守屋神社本殿、ニオイタチツボスミレ、シロバナタチツボスミレ。この日の撮影分は、「守屋山」、「守屋山の野草」にまとめてあります。
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