八ヶ岳の黒曜石
北八ヶ岳の麦草峠周辺は、霧ケ峰・和田峠と並んで、石器の材料に使われた黒曜石の産出地として知られています。特に麦草峠の西南に位置する冷山(つめたやま。れいざん、つべたやまと呼ばれることも)には、大型バスが引き合いに出されるくらい巨大な黒曜石の露頭があるとかで、かねがね行ってみたいと思っていました。調べても正確な場所や、どうやったらたどりつけるのかさっぱりわからなかったのですが、ある日、かっこうの講座を見つけました。
黒曜石縄文鉱山見学会
第一回「佐久穂町麦草峠と茅野市冷山」
諏訪郡原村の八ヶ岳自然文化園が企画している講座で、3回に渡って長野県内の黒曜石の産出地を回るというものです。
その第一回目が6月11日に開催されました。午前中は前夜からの雨があがらない生憎の天気でしたが、山中を歩けないほどではなく、何とか予定通り麦草峠と冷山の黒曜石の露頭を巡ることができました。冷山は北八ヶ岳らしい苔むした樹林帯のルートを進んだのですが、踏み跡もはっきりせず、途中、増水した沢の渡渉点を探して右往左往したりしたので、自力では二度と辿り着けないと思います。
左から麦草峠の黒曜石、冷山の黒曜石、冷山の巨大な露頭。この日の撮影分は、こちらにまとめてあります。
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