アンコール遺跡への旅 4:バンテアイ・スレイ他
バンテアイ・スレイは、アンコール・ワット、アンコール・トム等のアンコール遺跡群の北東35kmの地点に位置し、そこへ至る道が悪かったため以前は訪れるのが大変だったそうですが、現在は舗装されてはいないものの道路事情はだいぶ良くなっています。
この遺跡は赤い砂岩が多く使われているため、概して灰色の印象が強い他のアンコール遺跡とは異質の感じを受けます。また、建物が全体に小振りで、精緻な装飾が現在でも素晴らしい状態で保存されていることも特徴です。
装飾の中に、「東洋のモナリザ」と称される美しいデヴァター像群があり、バンテアイ・スレイ=「女性の砦」という名称の由来になっています。フランスの作家 アンドレ・マルローが若き日に、この美しい彫像を盗み出し、プノンペンまで持ち出した所で逮捕されたというエピソードでも有名です。この時の出来事を元 に、マルローは後に『王道』という小説を書いています(講談社文芸文庫で読むことができます)。
本日整理分は、
バンテアイ・スレイ
アンコール・トム周辺の遺跡群
トンレサップ湖と雲の空撮
にまとめてあります。
写真は左から、バンテアイ・スレイ、タ・ケウ、トンレサップ湖、雲の空撮です。
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